【癒やし】お隣の8才の少女 ~俺のわすれられない話~【泣ける話】

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隣に住んでいた8才の少女が忘れられないというトピ主。

そんなトピ主の思い出はこちら。 

おれは24の大卒だ。うちの家庭は中の下くらいの収入だったと思う。
おれは小さいころから親父と車いじりをしていたので、いまでも車いじりをやめられないでいる。

おれは普段、8時から5時くらいまでは仕事なので、その後ガレージでクラッシックカーのムスタングを修理した。
2年間くらいそいつをいじっている。(卒業のお祝いに、ぶっこわれた65年代のムスタングを親父がくれたんだ。)
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頻繁にガレージのドアをあけているものだから、家の前を通る人にはおれのやっていることが丸見えだ。
声をかけられたり、挨拶されたり、まあ、おれは話すのが好きだから、問題ないんだけどね。
とくにお年寄りなんかは、クラッシックカーを油まみれになりながらいじっている若者を見るのは嬉しいみたいだね。

そんな風にすごしていたんだけどさ、一年前の夏くらいだったか、隣の家の奥さんが声をかけてきたんだ。
彼女の娘レイチェルっていうんだけど、レイチェルをちょっと預かってくれないかって。
レイチェルは静かでお行儀の良い8才の女の子だったんで、おれとしては全然問題なかった。
でも、おれは車を修理している途中だから、車いじりながらのベビーシッターになるけどいいか?って念のため聞いといた。
奥さんはそれで問題ないというんで、面倒をみることになったわけ。

レイチェルの父親は夜勤で忙しく、母親はパートタイムで働いているから、夕方はだれもレイチェルを見られないんだ。

レイチェルは無口で、いつも本を読んでいるか、テレビを見ていた。
わざわざテレビを持ちだしてきたんだよ。彼女のために。じゃないと車いじりながら彼女を見られないからね。
彼女にはできるだけ礼儀正しく接したし、ジョークを言うようにもしていたよ。
それで、すこしずつ彼女は自分のカラからでてきてくれた。
彼女が初めて質問してきた日のことを、今でもはっきりと覚えてる。
「なんでいつもその車をいじってるの。新しい車あるのに。」

「う~ん、この車はクラッシックカーっていって、ほかの車よりも45才年上なんだよ。世話をすればするほど、可愛く思えてくるんだ。おれは小さいころから親父の車いじりを手伝ってきたんだ。レイチェルちゃんよりまだ小さいときからだよ!親父みたいになりたいって、いつも思ってた。それで、いつもそばで座ってやり方を覚えたんだ。それでやっと親父はおれに任せてくれるようになったんだよ。」

「すごいな~。わたしのパパはいっつも寝てるんだよ。」

「あのね、パパは、レイチェルちゃんのために一所懸命に働いているんだよ。パパの仕事はとても大変なんだ。」


レイチェルと会ってから3ヶ月たったくらいからかな。
うちに来た時は、おれの作業について質問をするようになった。
「なんでそれをしなければならないの。」
「どうやって動かすの。」
といった感じ。
そしてだんだんと笑顔がふえてきた。

人にものを教えるってとても楽しいことなんだよね。
みんな教えることって好きだろ。
とくに自分の大好きな、情熱を注いでいるような分野だったら特にさ。

おれは彼女に、工具について教え始めた。
どの工具をどういうときに使うのか。
車のどの部分に、どんな役に立つのか。
あるとき、うちの親父がGTコンバーチブルを貸してくれたので、それにレイチェルをのせてあげたことがある。
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いまでも覚えてる。あの彼女の笑顔。
「お兄ちゃんの車も、修理が終わったら、この車みたいになるの?」

「かもね。でもおれの車はこんなにいい車じゃないけどね。」

「そんなことない!お兄ちゃんの車のほうが絶対いい!だって私達ががんばって修理しているんだよ!」

おれは感動で声が詰まったが、なんとか彼女に笑いかけた。
「レイチェルの言うとおりだね。きっとそうなるよ」

彼女はとてもおれを慕ってくれた。
そして同時に、彼女はどんどんおれの心に入り込んできた。
とても頭のいい女の子が、おれが教えたことを、目を輝かせながらどんどん吸収していく。そして、おれのことを尊敬してくれているんだ。
彼女のご両親が言い争いをして、ひどい言葉をお互いに言い合っているのを聞くと、おれはとても悲しくなった。
春になって、おれは気がついた。彼女の母親がユニフォームを着ないで外出しはじめたのを。着飾って出かけることもあった。
たぶんパートタイムの仕事を辞めたんだろう。
レイチェルの母親は相変わらずおれにベビーシッターを頼み続け、おれとしてもまったく問題なかったので、頼まれるたび引き受けた。
微塵もめんどくさいとか思わなかったよ。
レイチェルがとても無口なときもあったが、そういう時おれは彼女が話しだすまで待つようにしていた。
そうすると、ぽつりぽつりと話し始めるんだ。
「ママが夜中に私を起こしたりするの。なんか変でしょ。」
「ママがパパ以外の男の人を家に連れてくるの。」
みたいなこと。
それを聞くたび、おれの心は傷んだ。でもどうすればいいか分からなかった。
ただ、レイチェルにとって安心できる避難場所であろうと努力した。
そのころからレイチェルはよくハグをするようになった。おれを力いっぱいギュッと抱きしめるんだ。
おれはそのたび、胸がいっぱいになった。
おれが休憩で座ったりすると、レイチェルはおれによじのぼってくる。彼女のことを相手にするまでそれが続くんだ。
彼女は、車の修理の方法をおれから吸収し、工具をとってほしい時は適切な工具を手渡してくれた。
本当に素晴らしい時間だった。
レイチェルはおれのお古のボロセーターを着て、ゴミが目に入らないように安全ゴーグルをつけたあと、車の下に潜って修理したりもした。
彼女の作業をおれが監督して、分からないことがあればフォローした。

あるとき、彼女はラジエーターの縁で指を切ったので、絆創膏を貼ってあげたことがある。
「レイチェルぐらいの年だったら、こうやって指を切ったら泣くんじゃないの?」
彼女は、パッと顔を輝かせて「これで私の手は、お兄ちゃんの手に近づいたね!お兄ちゃんの手、傷だらけだもの」 
それを聞いておれは言葉を失ったね。そして胸がいっぱいになった。
「本当に最高の子だね!レイチェルは!」 って彼女にハグしたよ。
その数週間後、彼女の母親が来て、離婚することになったと伝えられた。
離婚の諸手続きのため忙しく、今週もレイチェルをみてほしいというので、快くOKした。
それで、昨日のことなんだけど、彼女はずっとむっつりしてたんだ。
いつもの彼女らしくなかった。
彼女の両親が離婚するということで、もうすぐ引っ越ししなきゃならないんだそうだ。
彼女は泣きながらおれに抱きついてきた。
「もうお兄ちゃんのところに来ることができないの?」って聞いてきた。

「レイチェル、ごめんね。おれには決められないんだ。ここに来てほしいとは思ってるけれど。」
おれは言葉を続けた。
「レイチェル。大好きだよ。こんなに頭が良くて、可愛くて、すてきな女の子は他にいないよ。」

彼女はただただ泣き続けた。
「私もお兄ちゃんが大好き!お兄ちゃんと一緒にいたい!」
と泣き叫んだ。

「ごめんね。レイチェル。それはできないんだ。」
おれは、こう答えるしかなかった。
そうやって彼女と別れたあと、ウィスキーを飲みながら号泣してしまった。
失ったものが大きすぎて、とても受け入れられなかったんだ。

おれみたいになりたいって言ってくれたレイチェル。
自分に潤滑油を塗りたくって、くすくす笑ってたレイチェル。
車の修理をするためにおれのボロセーター着たレイチェル。

レイチェル。
おれはただ、君の痛みを取り除きたかった。
ひどい両親に育てられるような、悲しい子供時代は送ってほしくなかったんだ。
でも、おれには何もできない。
彼女がいなくなって、心がバラバラにくずれてしまった。


(投稿へのコメント)

  母親に似ているあの子
  父親に似ているあの子
  悲しい目をしているあの子

  でも、彼女のその手は、
  その手は私のもの。

わたしからあなたへ送ります。
すべてがうまくいきますように。

 
すべてうまく行くことを祈ります。
でも、すくなくとも、あなたは彼女の人生に強い影響をあたえたんだよ。


なんだよ。泣いちゃったよおれ。



シャツが涙で濡れたじゃんかよ。



確かに、悲しい状況にはなったけどさ。

考えてみろよ。お前は彼女の人生のなかでとても重要な役割をはたしたんだぞ。
それだけでも幸せじゃない。
いつかまた会えるよ。そしたら彼女と一緒に修理したクラッシックカーにのりなよ。 

後日、トピ主からのアップデートがありました。
>>【癒やし】お隣の8才の少女 ~俺のわすれられない話~【泣ける話】その後の話

http://www.reddit.com/r/offmychest/comments/2c6qiq/the_8_year_old_girl_next_door_just_broke_my_heart/

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